記事内にアフェリエイト広告が含まれています。

「絵本は”今の私”を映す鏡」

みなさんこんにちは✨フクです🦉

本日は【〈きもち〉はなにをしているの?】という絵本をご紹介します。

この絵本は読むたびに違った内容に見える絵本です。
忙しい日々の中でも、心の余裕を保つ習慣としても、とってもおすすめの絵本です。
気になったら、ぜひ読んでみてくださいね♪

絵本 <きもち>はなにをしているの?

作者ティナ・オジェヴィッツ
アレクサンドラ・ザヨンツ
 森 絵都
出版社河出書房新社
出版年2021年

読み聞かせの目安⏳7分



あらすじ

本書は、世界15カ国・地域で翻訳され、「ブック・オブ・ザ・イヤー2020」、「最も美しい本2020」にノミネートされたポーランドの絵本です。

海外の絵本だから日本人とは感性が少し違うのかな?海外の人向けの絵本なのかな?

と、読む前は少し疑っていた私でしたが、
びっくりするくらい純和風の私の心にすとーんと落ちてきました。

絵本は優しい色彩で描かれていて、トロールのような不思議なキャタクターがたくさん登場します。
解説をわかりやすくするため、以下トロールちゃんと呼ばせていただきます。

トロールちゃんたちはいろんな大きい子も小さい子もいますし、形も髪型も様々です。
それぞれ「きもち」つまり感情が具現化されているんです。
そんないろんなきもちのトロールちゃんたちが、たくさん紹介されています。

いろんな感情のトロールちゃんたちが登場するだけの絵本ではなく、
感情それぞれに寄り添うとってもすてきな言葉が添えられています。

例えば、よろこび。

「よろこびは、トランポリンでとびはねる」
イラストは、嬉しさ全開のよろこびトロールちゃんが、トランポリンでピョーンと飛んでいる様子。




例えば、にくしみ。

「にくしみは、つながりの糸をひきちぎる。つながりません!つながりません!」
イラストは、歯を食いしばったにくしみトロールちゃんが赤色の糸を引きちぎろうとしている様子。

絵と言葉の両方で、目に見えない感情がわかりやすく表現されていて、
そのおかげで子供も大人もすーっと理解することができるわけです。

悲しみや喜びや怒りや根気など、様々な感情があることは私たち大人はみんな知っています。
でも、その感情がどんな風に作用して、どんな表情なのかを客観的に見ることはできませんよね。

本書はそんな気持ちたちを分かりやすく、そして美しく描いた絵本と言えるでしょう✨



フクさん家で起きたこと

<きもち>はなにをしているの?を初めて読み聞かせした時、私と息子はページをめくるのが楽しくて仕方がありませんでした。

次にどんな<きもち>が登場するのかワクワクしたからです。

私は、(あ〜そういう時あるある)と、いろんな<きもち>に共感し、
息子は、「えー?どういうこと?」と、新しく出会う<きもち>を理解しようとしていました。

当時まだ4歳だった息子は、”憎しみ”なんて分からないし、”退屈”とも無縁だったからです。

それでも、私たち親子にとって、この絵本はお気に入りの一冊となりました。

息子は”まんぞく”という<きもち>が大好きで、
「まんぞくって◯◯みたい」と自分を重ね、一番好きなトロールちゃんだと言って、
文字通り”まんぞく”に満足しておりました。笑

そして、「この”こんき(根気)”っておじいちゃんに似てるね」と言ったり、
「”もてなし”っておばあちゃんみたい」と言っておりました。

根気は、根気よくにこやかな顔で植物を育てているトロールちゃんで、
もてなしは、同じくにこやかな顔で誰かのためにお料理を作るトロールちゃんでした。
そんな息子の姿が嬉しく、フクさんは絵本の該当ページを写メして両親に送りましたとさ。笑

そんな息子も小学生になり、お友達との新たな人間関係が生まれ、宿題など少し面倒なこともある中で、これまでになかった感情<きもち>たちと出会いが増えてきました。
そして、絵本を読みながら「あー、あるね、分かる」なんて大人びたセリフを言っています。笑

私の方はというと、この絵本が心のバロメーターになっています。
マイナスの<きもち>に共感した時は、(これ、私だ・・・)とゾッとしますし、
プラスの<きもち>に強く共感できた時は、(あ、今調子いいな)と思えたりもします。



おすすめする理由

本書をお勧めする理由は、何度も読むうちある気づきがあり、自分の中に良い変化が起きたからです。

何度目かに読んだ時、どの<きもち>も自分と無縁なものはなく、常に自分の中にいて、その時々で強く表に出ているかどうかということなのかもなと思えるようになりました。

前に読んだ時、この<きもち>に強く共感したけど、今はそれほどじゃないな。
今はこっちの<きもち>の方が分かり合える気がするな〜。
あれ?このきもちたち、大なり小なりみんな私の中にいる!・・・となったわけです。

マイナスの<きもち>かもしれないけど、自分を守るには必要な<きもち>の時もあるし、そういう<きもち>を知っているから人に優しくすることができるわけで、そんな風に思えたら悪くないよねと。


絵本を通じて、客観的に自分を見つめなおすことで、辛い気持ちや寂しい気持ちに寄り添って、日々頑張っている自分に今より少しだけでも優しくなれたら、明日はきっと違った日になります✨

今の自分の<きもち>はどんな表情をしているのか、絵本の中のトロールちゃんたちに会いに行く。
まるで鏡に映る自分を見るように・・・✨


まとめ

今日は【〈きもち〉はなにをしているの?】という絵本を紹介してみました。
最後まで読んで頂きありがとうございました✨
今日紹介した絵本が、あなたのお気に入りの絵本に仲間入りができたらとてもうれしいです。

紹介した絵本をもう一度チェックしたい方はこちら

 

〈きもち〉はなにをしているの? [ ティナ・オジェヴィッツ ]

🦉フクさんのブログでは、絵本を読んだ感想や気づき、日常で見つけたワクワクすることなどを書いています。日々の生活に安らぎや癒しを、そして時には刺激をプレゼントできたらいいなと思います。

“お気に入りの絵本”を見つける参考になれば、とても嬉しいです。

ほーっとひと息。今日も素晴らしい1日でありますように🌿



コメント