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絵本 めぐりめぐる

フクさん
フクさん

こんにちは🌿フクです。

本記事では【地球について学ぶ・旅する鳥の絵本】をテーマに、年間400冊以上の絵本を読み聞かせしている絵本大好きフクさんが、おすすめの絵本を選んで紹介しています。

読み聞かせにかかる目安時間も記載しています。忙しい親御さんの参考になると嬉しいです。
対象年齢はあくまでも目安です。お子様の成長に合わせてお選びくださいね。

めぐりめぐる(5さい〜)

ジーニー・ベイカー
わだ すなお
出版社ポリフォニープレス
出版年2021年

読み聞かせ時間の目安🕰️10分

あらすじ

主人公は、渡り鳥のオオソリハシシギ。
この絵本では、目に見えない空の道を、何千年にもわたって行き来してきたオオソリハシシギの壮大な旅と共に、自然環境の変化や環境破壊をについて学ぶことができます。

物語の始まりは、ベッドに横たわる少年。彼は足を怪我しているのか車椅子に乗っています。そして、空を飛んでみたい夢を持っています。

少年が車椅子で向かった砂浜には、オオソリハシシギの群れがいます。オオソリハシシギはこれから長い空の旅へ出発するのです。

オーストラリアやニュージーランドから旅をスタートしたオオソリハシシギは中国や韓国を経由してアラスカへ向かいます。その途中で、環境の変化や、美しい自然を感じながら、長い旅を終え元の砂浜へ戻ってきます。

そこにはあの少年が元気になって犬を追いかけているのでした。

3つの知育効果

美しいコラージュによって、環境保護への意識が自然と高まります。
地球環境について改めて考えるきっかけをくれることでしょう。

1、想像力を育む

わたりどりの オオソリハシシギが いっしょうのあいだに とぶきょりは、
ちきゅうから つきまでいって、 もどってくるよりも ながいといわれています。


地球から月まで行って戻ってくるより長い距離を飛ぶ。
そう言われてその凄さがはなかなか分かりませんよね。

ぜひ、いつも行く公園までの距離や、歩いて通う学校までの距離を実際に調べてみてください。
そして、それを基本にしてオオソリハシシギが飛ぶ距離を想像することをオススメします。
オオソリハシシギと同じ距離を自分の足で移動すると、何年かかるのか、すごい数字になりますよ。

参考:地球から月までの距離 約38万キロメートル

2、観察力を育む

本書にはオオソリハシシギ以外にもいろんな動物が登場します。
また、飛行機や船といった人工物も出てきたり、描かれる時間も朝から夜まで様々です。

空の色も異なり、ぼやけたような空気から、ぴりっとしまった空気、やわらかな空気、暖かい南の国の空気を感じることもできます。

そして、物語の始まりは、足に怪我を負った少年が車椅子で砂浜に行くところから始まります。
オオソリハシシギが戻ってきた時に、少年は松葉杖を外して自らの足で砂浜に立っています。

オオソリハシシギの旅だけではなく、時間の経過や自然の変化、そして変わらないものもあることを子供たちは美しいコラージュから直感的に学ぶことができます。



3、自然を大切にする心を育む

本書には世界を旅する渡り鳥“オオソリハシシギ”の旅を中心に、彼らの旅路に起こる地球環境の変化が描かれています。
以前はあったはずの水場がなくなり、かわりに埋め立てられた工場がそこにあり、オオソリハシシギたちは別の安全な干潟を探します。

本書には作者によりあとがきがあり、そこにはオオソリハシシギがどのように地球をしているのか、小さな地球儀を使った移動マップがあります。またオオソリハシシギ以外にも旅をする生き物がいること、自然のなかのあらゆる営みが互いに依存し合い、繋がっていることを知ることができます。

今、自分が生きている世界が、世界の全てではないことを知るきっかけになればいいなと思います。

その他、絵本を読む目的と子供に与える効果について、詳しくはこちらのブログで解説しています。

「なぜ絵本を読むの?絵本を読む目的と7つの効果」

フクさんの視点

この作品は、オーストラリア・インディーブック賞、ニューヨーク・リバーバイ賞など多数の賞を受賞したノンフィクション絵本です。

作者のジーニー・ベイカーさんはオーストラリア在住のコラージュ絵本作家さんです。彼女の作品の特徴は、自然素材を用いたコラージュ技法です。羽毛や樹皮などを用いた繊細で美しい表現に見入ってしまい、ついついページを捲る手が止まってしまいます。
「お母さん、次読んで」と珍しく子供に急かされてしまいました。

ジーニーは、この絵本を書くにあたり、リサーチに10年もの歳月をかけたといいます。彼女の技術も加わって、その深みが絵本にしっかりと表れています。

本書は、環境問題や自然保護を直接訴える言葉が本文にありません。
ですが、読み手は自然とその問題について考えるきっかけをもらえます。美しいコラージュと言葉によって、旅するこの鳥や自然を守りたい、いつの間にかそう感じるようになっていきます。

未来を生きる子供達のため、いつまでも美しい自然を守り続けたい。そう願わずにはいられません。




まとめ

今日は【地球について学ぶ・旅する鳥の絵本】をテーマに紹介しました。
お気に入りの絵本に仲間入りができたらとてもうれしいです。

紹介した絵本をもう一度チェックしたい方はこちら

めぐり めぐる [ ジーニー・ベイカー ]

🦉フクさんのブログでは、絵本を読んだ感想や気づき、日常で見つけたワクワクすることなどを書いています。日々の生活に安らぎや癒しを、そして時には刺激をプレゼントできたらいいなと思います。

“お気に入りの絵本”を見つける参考になれば、とても嬉しいです。

ほーっとひと息。今日も素晴らしい1日でありますように🌿

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