絵本レビュー　ナイチンゲールのうた　　　　　　　　　　　　　　　【親子で楽しむ色と歌の優しい物語】

子育て中の皆さん、あるいは保育のお仕事をされている方へ──
「子どもの感性を豊かに育てる絵本」を探していませんか？

今回は、色彩と音の力で心に残る一冊、『ナイチンゲールのうた』（BL出版）をご紹介します。

美しい色と、金色の声をめぐる、優しくて静かな物語。
夜の読み聞かせにも、プレゼントにもぴったりな作品です。

読み聞かせにかかる目安時間も記載しています。忙しい親御さんの参考になると嬉しいです。
対象年齢はあくまでも目安です。お子様の成長に合わせてお選びくださいね✨

ナイチンゲールのうた

作	ターニャ・ランドマン
絵	ローラ・カーリン
訳	広松由希子
出版社	BL出版
出版年	2022年
対象年齢	4歳〜大人まで

あらすじ

昔々、地球には美しい自然が広がっていました。空や山、海や砂漠は色鮮やかだったのに、動物たちはどれも灰色だったのです。

そこで、絵描きさんは色の魔法を使い、動物たちに命を吹き込むように色を塗っていきます。緑のワニ、ピンクのフラミンゴ、黄色のライオン、縞模様のシマウマ…。

しかし夜が訪れ、すべての動物に色を与え終わったとき、1羽の小さな鳥──ナイチンゲールがそっと現れます。

もう絵の具は残っていません。けれども筆の先に残った、わずかにきらめく金色の絵の具でナイチンゲールの喉を塗ると、夜空に響きわたるような美しい歌声が生まれるのです。

魅力と感想

この絵本は、ただの色づけの話ではありません。
それぞれの動物に「らしさ」を与え、最後の1羽に“歌”という贈り物を与えることで、「違っていていい」「誰もが輝ける」というメッセージが込められています。

イラストは、水彩やコラージュのような柔らかなタッチで、色の広がりを視覚的に楽しめます。読み聞かせの際には、子どもたちがページをめくるたびに目を輝かせることでしょう✨

保育士さん・親御さんへのおすすめポイント

夜の読み聞かせに◎：静かで落ち着いた展開と、優しい結末。

教育的にも有効：「個性」や「思いやり」「表現の多様性」について考えるきっかけに。

美しいイラスト：色彩感覚を刺激し、自然や動物への興味も引き出します。

フクさんの着眼点

私はこの絵本を「お祝いの日に贈る」絵本の一つにしています。
特に、世界に朝が訪れ、生命力に溢れた美しい時間が動き出すこの物語は、この世に生を受けた赤ちゃんやお誕生日を迎えたお子さん、また新しいスタートを切った方へのプレゼントにもとってもおすすめです✨

私はこの物語のラストに優しく美しい夜が訪れる場面が大好きです。
おやすみ前にこの絵本を読み聞かせ、ぜひ一緒に優しく温かい時間を過ごして頂きたいなと思います。

まとめ

『ナイチンゲールのうた』は、声や色、そして心の美しさを描いた、静かで深い物語です。

寝る前のひとときに🌙
感性を育てたいときに💡
そして、大切な人に絵本を贈りたいときに🎁

きっと、心に残る一冊になるはずです✨

紹介した絵本をもう一度チェックしたい方はこちら

ナイチンゲールのうた [ ターニャ・ランドマン ]

ローラ・カーリンさんの他のおすすめ絵本はこちら

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🦉フクさんのブログでは、絵本を読んだ感想や気づき、日常で見つけたワクワクすることなどを書いています。日々の生活に安らぎや癒しを、そして時には刺激をプレゼントできたらいいなと思います。

“お気に入りの絵本”を見つける参考になれば、とても嬉しいです。