
こんにちは🌿フクです。
本記事では【2025米アカデミー賞ノミネートの原作絵本】をテーマに、年間400冊以上の絵本を読み聞かせしている絵本大好きフクさんが、おすすめの絵本を選んで紹介しています。
この絵本を読むと、これまでのありふれた日常が、少し違って見えてくるかもしれませんよ♪
本記事には読み聞かせにかかる目安時間も記載しています。忙しい親御さんの参考になると嬉しいです。対象年齢はあくまでも目安です。お子様の成長に合わせてお選びくださいね。
あめだま(5さい〜)
作 | ペク・ヒナ |
訳 | 長谷川義史 |
出版社 | ブロンズ新社 |
出版年 | 2018年 |

読み聞かせ時間の目安🕰️10分
あらすじ
あめだま(英題:Magic Candies)は、韓国の絵本作家ペク・ヒナさんによる想像力豊かな絵本です。
物語の主人公はドンドンという孤独な少年です。
ドンドンはいつも一人でビー玉遊びをしています。
ある日、新しいビー玉を買いに行った店で、見たことがないビー玉を手に入れます。
それはビー玉ではなく”あめだま”でした。
”あめだま”をなめると、どこからか声が聞こえてきて、ドンドンはびっくり!
それは、周りの物や動物、人の心の声が聞こえるようになる魔法の”あめだま”だったのです。
最初に聞こえてきたのは、お部屋にあるソファの声。ソファに教えてもらい無くしたリモコンを見つけ、そしてソファのおもしろおかしなお願いを聞くことになります。
次は愛犬グスリの声。嫌われていると思っていた愛犬の気持ちを理解できて、仲良く遊べるようになります。
穏やかな時間を過ごしていたら、お父さんが帰ってきました。あれしろこれしろと続け様に言われ、すっかり気落ちしたドンドンは、歯磨きも終わり寝る前にも関わらず小言を言われた仕返しにとトゲトゲした”あめだま”をなめます。
すると、聞こえてきたのは、厳しいと思っていたお父さんの本当の気持ち。
ピンク色の”あめだま”は中にフーセンガムが入っていて、ふくらますとどこかに飛んでいきます。そして、戻ってきたフーセンから聞こえてきたのはおばあちゃんの声!
オレンジのような温かい色の”あめだま”をなめると、家の中から外から声が聞こえてきました。
そこにいたのは公園で見かけたことのある男の子。
そして、最後”あめだま”は透明。なめても何も聞こえきません。
音のない中、ドンドンは自分自身の心の声を聞き、勇気を出して男の子に声をかけるのでした。
この物語は、孤独だったドンドンが魔法の”あめだま”を通じて周囲とのつながりを見出し、勇気を持って友達を作り成長していく姿が描かれています。
読み聞かせのポイント
全編韓国語・・・ならず、全編関西弁の絵本です。
なので、関西弁でない地域の方には発音が微妙に難しいかもしれませんが、そんなことは気になさらず勢いで読まれることをおすすめします。関西弁ってこんな感じでしょ、と。
そして、親御さんの普段とは違う話し方にお子さんは楽しい雰囲気になり、最高の時間が訪れます。
うちは、私が長く関西に住んでいた時期がありましたので、こってこてに話しましたところ、いつもと違う話し方に「えー!お母さん大阪の人になったみたい!」と喜ばれました。笑
関西弁を使いこなせるお母さんお父さん、ここぞとばかりに素晴らしい得意技を披露してくださいね。
本作品について
先週、米アカデミー賞のノミネート作品が発表されましたね。
絵本「あめだま」は、韓国の絵本作家ペク・ヒナさんによる心温まる作品です。
この絵本を原作に、西尾大介監督が手がけたCGアニメーション短編映画「あめだま」(英題:Magic Candies)は、映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞の第97回短編アニメーション部門にノミネートされるという、素晴らしい快挙を成し遂げました。
youtubeで、短編映画「あめだま」の制作動画が公開されていますので、動くドンドンを是非ご家族でご覧ください。絵本の世界観、ドンドンの性格も忠実に再現されていて、絵本とはまた一味も二味も違う温かくて美しい世界に出会えますよ✨
こどもの視点
子供に初めてこの絵本を読み聞かせしたとき、読み終えてから10分もしないうちに「もう一回読んで」と言われまして、そしてその晩にも再び「今日の本はこれにしてほしい」とせがまれ、さらに翌日も「あめだま読んで」と。
ここまで何度も読んでほしいと言われた本がなかったので、面白いんだな〜と率直に感じました。
そして、読んでいて私自身もおもしろかったです。(え〜また同じ本?)と全くならず、むしろ、今回はどんな風に面白がらせてあげようかな〜とワクワクしました。
子供に絵本あめだまの印象をさりげなく聞いてみると、
「絵はね、そんなに好きじゃないんだけど、お話がおもしろい!」
「お父さんしゃべりすぎだよ」
「バイバイバイバイのところがいいね」
と、たくさん感想を話してくれました。
絵本の中で、不思議だったのはピンク色のあめだま。
絵本ではおばあちゃんの声が聞こえてきます。
私も子供もも遠くに住むおばあちゃんの声が聞こえたものだとばかり思っていました。
ですが、このおばあちゃん、もしかすると天国にいるのかもしれません。(私の想像ですが)
うちはまだ祖母が健在でかつ県外在住なのもあり、すっかり自分ごととして捉えていましたが、読み手によって違う想像ができるのは本当に面白いなと感じました。
子供は読むたびに見えてくるものや感じることがあルようで、毎回発見をしているようにも見受けられました。お友達を作ること、家族やペットとの関わり方、短いお話の中で主人公ドンドンと一緒に成長しているのかもしれません。
親子の時間を大切に感じることができる素晴らしい絵本に出会えたなと、感謝でいっぱいです。
本当におすすめですので、是非手にとってみてくださいね。
まとめ
今日は【2025米アカデミー賞ノミネートの原作絵本】をテーマに紹介しました。お気に入りの絵本に仲間入りができたらとてもうれしいです。
紹介した絵本をもう一度チェックしたい方はこちら
あめだま [ ペク・ヒナ ]
ペク・ヒナさんのその他おすすめの絵本はこちら
🦉フクさんのブログでは、絵本を読んだ感想や気づき、日常で見つけたワクワクすることなどを書いています。日々の生活に安らぎや癒しを、そして時には刺激をプレゼントできたらいいなと思います。
“お気に入りの絵本”を見つける参考になれば、とても嬉しいです。
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