こんにちは🌿フクです。
本記事では【大切なものを知る・何度も読み返したい絵本】をテーマに、年間400冊以上の絵本を読み聞かせしている絵本大好きフクさんが、おすすめの絵本を選んで紹介しています。
読み聞かせにかかる目安時間も記載しています。忙しい親御さんの参考になると嬉しいです。
対象年齢はあくまでも目安です。お子様の成長に合わせてお選びくださいね。
街どろぼう(5さい〜)
作・絵 | junaida |
出版社 | 福音館書店 |
出版年 | 2021年 |
読み聞かせ時間の目安🕰️5分
あらすじ
とおいとおい国の 大きな山のてっぺんに ひとりの巨人がくらしていました
長い間ひとりで寂しく暮らしていた巨人は、誰かと一緒に過ごしたいと願い、
ある夜、街から一軒の家を山に持ち帰り、家族に一緒に暮らすことを提案します。
家族は親戚の家も呼んでほしいと頼み、その親戚は友人の家も呼んで欲しいと頼み、
次第に山の上には街が再現されるほど家々が増え、人々が集まって賑やかに暮らすようになりました。
しかし巨人は依然として寂しいままでした。
ある日、巨人が麓へ降りると、一軒だけ取り残された家にひとりの少年が住んでいました。
巨人は少年と出会い、二人は麓でずっと仲良く暮らしました。
言葉の奥の気持ちを探る・想像の力
この絵本には会話や感情表現が少なく、その情景が短くシンプルな言葉で描かれています。
巨人は多くを語らず、感情の変化は読み手の想像に委ねられています。
小さいお子さんは「どうして山を降りちゃうの?」となるかもしれません。
少ない言葉の奥には、大きく広がる世界があります。
巨人が望んでいたものは一体何だったのか、巨人はどうなりたかったのか。
ご家族で巨人の気持ちを想像して、言葉の奥の気持ちを探ってみてはでどうでしょうか。
絵本を読む目的や効果を解説した記事はこちら なぜ絵本を読むの?
フクさんの着眼点
我が家でも巨人の気持ちを考えてみました。
子供は「仲良くなりたかったんじゃない?」と答えました。
私は「巨人は誰かの居場所、誰かが帰ってくる場所になりたかったんじゃないかな」と答えました。
年齢やその時の状況によってこの答えは変わってくるように思います。読み返した時にまた違った巨人の気持ちが見えたら、それは自分が成長していたり変化しているからでしょう。
そして、こうやって何度も読み深めていけるところが、シンプルな言葉で表現されている絵本の魅力といえますね。
junaidaの絵本
junaidaは、独特の世界観と細密な絵で知られる人気の絵本作家です。
細密で繊細な絵、読者の想像力を刺激する自由な解釈が可能な作品、表裏どちらかも物語が始まり、そして交差していくといったこれまでの絵本にない可能性を広げる革新的なアプローチが非常に魅力的です。
そして、junaidaの作品は、読者の想像力を刺激し、何度も読み返したくなるような魅力を持っています。
絵本【街どろぼう】は、2021年に第14回 MOE絵本屋さん大賞ノミネートされています。
junaidaの主な作品はこちら
まとめ
今日は【大切なものを知る・何度も読み返したい絵本】をテーマに紹介しました。
お気に入りの絵本に仲間入りができたらとてもうれしいです。
紹介した絵本をもう一度チェックしたい方はこちら
🦉フクさんのブログでは、絵本を読んだ感想や気づき、日常で見つけたワクワクすることなどを書いています。日々の生活に安らぎや癒しを、そして時には刺激をプレゼントできたらいいなと思います。
“お気に入りの絵本”を見つける参考になれば、とても嬉しいです。
ほーっとひと息。今日も素晴らしい1日でありますように🌿
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