こんにちは🌿フクです。
本記事では【心に寄り添い響く言葉と色の絵本】をテーマに、年間400冊以上の絵本を読み聞かせしている絵本大好きフクさんが、おすすめの絵本を選んで紹介しています。
毎日子育てに奮闘しているお母さんはもちろん、思春期を迎えた学生さんにもおすすめの絵本です。
お子様への読み聞かせにかかる目安時間も記載しています。忙しい親御さんの参考になると嬉しいです。対象年齢はあくまでも目安です。お子様の成長に合わせてお選びくださいね。
ことばのかたち(5さい〜大人)
作 | おーなり由子 |
出版社 | 講談社 |
出版年 | 2013年 |
読み聞かせ時間の目安🕰️7分
あらすじ
もしも 話すことばが 目に見えたら どんなかたちをしているだろう
そんなメッセージから始まる物語。
声によって 色はかわるのかな
わたしの話す ことばは どんな かたちや 色を しているだろう
読者の内面に働きかけ、これまでにない視点で言葉について考えるきっかけをもらえます。
だれかを傷つける ことばが 針の形をしているとしたら どうだろう
話すたびに とがった針が 口から発射されて 相手に刺さるのが目に見えたとしたら
繊細で美しい絵と共に、自分を見つめる、そして誰かとの関係性を見つめ直すことばの数々がページを捲るたびに溢れています。
この絵本を届けたい人
本当は日々の生活を大切にしたい。本当は子供との時間を大切にしたい。本当はもっと・・・。
そんな想いを持ちながらも、日々のあれこれに追われ、余裕を失っている方、少なくないと思います。
気付いたら涙が頬を流れていた、何も手につかず呆然と座っているだけ、ただ時間だけが過ぎていく、些細な子供の行動にイライラする、疲れやすい、疲れているのに寝つきが悪い、食欲がない。
私は、自分がそんな状態にあることにすら気づけない時がありました。
心のどこかで警笛が鳴っているはずなのですが。
そんな時に、出会ったのが絵本”ことばのかたち”でした。
子供に良さそうな内容だなと思い選んだのですが、読み聞かせをしている途中で、私は自然と涙を流していました。そして、そんな私を見て、子供はハンカチを持ってきて涙を拭いてくれました。
自分の感情を言葉で表現することはとても難しい。特に、頑張り屋さんや我慢強い人は、弱音を吐くことや、簡単に人に頼ることができない傾向があります。そうやっているうちに、自分の気持ちや望みが分からなくなり、漠然と悲しかったり辛かったり無気力になっていきます。
絵本に綴られていることばの中に、自分だけの気づきがあります。
心が動く瞬間、そこにあなたが日々忘れていた大切なものがあるのではないでしょうか。
日々の生活を大切にしたい方、自分を見つめ直したい方、余裕を無くしかけている方、人間関係で悩みを抱えている方、ぜひ読んでみてください。そして、周りに辛そうにしている大切な方がいたら、そっと温かい手を差し伸べてあげてください。
絵本を読む目的や効果を解説した記事はこちら なぜ絵本を読むの?
フクさんの着眼点
おーなり由子さんは、ご自身の子育ての経験を作品に反映されていて、親の視点から見た子どもの成長を描いたエッセイや絵本が多く、また日常の小さな出来事や季節の移ろいを丁寧に描写することに長けていらっしゃる作家さんです。
おーなりさんは、普段からメモを取る習慣があり、子育て中も枕元にノートを置いて記録を取っていたそうです。絵本の中に、「あぁこれはあの時の私だ」と自分に当てはまること、「こんな言葉をかけてもらったことあったな」と幸せな気持ちを改めて思い出せる時があります。
おーなりさんが日々の細やかな気持ちや人との関わり方を丁寧に観察し、温かい色や優しく丁寧な言葉で紡いだこの絵本は、難しい自己啓発本よりずっと心に寄り添ってくれます。
あなたの心がこの絵本で少しでも明るく照らされることを願います。
まとめ
今日は【心に寄り添い響く言葉と色の絵本】をテーマに紹介しました。お気に入りの絵本に仲間入りができたらとてもうれしいです。
紹介した絵本をもう一度チェックしたい方はこちら
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🦉フクさんのブログでは、絵本を読んだ感想や気づき、日常で見つけたワクワクすることなどを書いています。日々の生活に安らぎや癒しを、そして時には刺激をプレゼントできたらいいなと思います。
“お気に入りの絵本”を見つける参考になれば、とても嬉しいです。
ほーっとひと息。今日も素晴らしい1日でありますように🌿
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